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HOME > プレス情報 > 日本工業新聞 H11/11/19 |
「ヘルプ情報を積極提供」 |
東大ユーザ支援システム開発 |
東京大学大学院工学研究科の矢川元基教授らの研究グループは CAE(コンピューター支援教育システム)などのソフトウェアを使うユーザーに、 パソコンが自ら判断して、必要な時に必要な支援情報(ヘルプ情報)を積極的に 提供する、インターフェース・エージェント(ユーザー支援システム)を開発した。 これによってユーザーはヘルプ情報を検索することなく、 操作に必要な支援情報を得られ、パソコン初心者の操作習熟に強力なツールとなりそうだ。 通常、多くのソフトウェアでは、不慣れなユーザーが操作に迷った時点で 引き出すオンラインヘルプ機能を用意している。しかし、初心者には ヘルプ機能をつかいこなすこと自体が難しく、必要な知識情報を探し当てるのに 多くの労力を費してしまう。 開発したユーザー支援システムは、アイドルチェッカーやユーザー状況マネージャー などのサブエージェントを構築し、それらがユーザーのマウスクリックや メニュー選択、キーボード入力などを監視して操作が停滞したかどうかを判断する。 アイドル(無操作)時間が平均操作時間の一定倍を超え、マウスでなぞったメニュー 項目がある定数を超えるなどの条件を満たすと、エージェントはユーザーの 操作が停滞したと判断する。 これに基づいてユーザー状況マネージャーは、各知識項目の必要度を採点、 ランク付けしてヘルプ・エージェントに知識項目のリストを表示させる。 ユーザーが必要とする知識項目の採点は現在の状況、ユーザーが過去に 獲得した知識などにより行う。 研究グループがこのユーザー支援システムを使い、東大の学部三年生、 大学院修士一年生二人、研究員の四人を対象に、CAEシステムにより、 ある課題を実行させた結果をアンケートしたところ、 自発的に表示されたヘルプ情報の内容を、四人のうち三人が積極的に見ており、 ほぼ役に立つと評価した。 |
日本工業新聞, 平成11年(1999年)11月19日 金曜日
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